当院が特に力を入れており、専門としているのが呼吸器疾患診療です。呼吸器系の症状として、咳や痰だけではなく喘鳴(ぜんめい)・息切れ・息苦しさ、さらには血痰や胸痛などの症状がでることがありますが、症状を感じない場合や軽い症状のことも少なくありません。風邪が長引いているのかな、、、と思っていても他の原因が潜んでいることもありますので、2週間以上続く咳があったときなどは、気軽にご相談ください。
当院では、最も一般的な画像検査であるX線検査(レントゲン)にこだわり、電子カルテとすみやかに連携できるシステムにしました(島津メディカルシステムズ)。できる限りお待たせせずに検査が受けられ、その後の画像説明が受けられるように工夫しています。また、一般的な肺機能検査(肺年齢なども測定できます)だけでなく、ふだんの軽い呼吸を行うだけで呼吸の抵抗を測定できる最新のモストグラフ-02(CHEST社)や気道の炎症を見わけるNO測定器(吐く息の中の一酸化窒素:NOを測定し、喘息やCOPDなどを見分ける参考にする)、さらには緊急時に院内で迅速かつ微量(18µg:指先や耳たぶを穿刺してわずかな血液で測定)で炎症(白血球、CRP)や貧血の有無を測定できる採血機器(4分程度で結果がでます)をそろえました。呼吸不全にも対応するため動脈血液ガス(動脈血の酸素や二酸化炭素など)を分析する装置も備えております。また、院内だけではなく在宅での酸素吸入治療(在宅酸素療法)が必要な方の治療経験も豊富ですので、ぜひご相談ください。