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気管支喘息について②

こんにちは、いがらしクリニックです。前回の続きです。喘息とCOPDは少し似ていますよね。でも、お話を聞くことでより喘息らしい証拠が集められますので、初めて来院していただいた場合は少しお話を聞く必要があります。検査だけが絶対ではないので。

検査に関してお話すると、喘息は、肺機能検査(肺活量や1秒間にどれだけ息を吐ききれるかなどを調べます。肺年齢もお伝えできます)を行って肺機能の低下がないか調べますが、さらには気管支を広げる薬(メプチン®など)を吸入した後で測定すると機能が改善していることが特徴的とされてきました。また、痰や採血において先ほど紹介した免疫細胞の中の好酸球という喘息をおこす一因となる免疫細胞を調べたり、その他のアレルギーの要素を調べたりすることもあります。

最近は、好酸球が起こす炎症と関連のあるNO(一酸化窒素)を調べることで、より喘息であることを補完する医療機器が開発され、NObreathやNIOXVEROといったものがあります。当院でも行える検査で、簡単にできるため(10秒程度、一定の速度で息を吐いてNOの成分を調べます)咳の原因として喘息が考えられる場合に頼りになる検査の一つです。費用も3割負担の方で検査費用が300円(判断料は除く)となっており負担の少ない検査にはなっています。測定値はppb(パーツ・パー・ビリオン:10億分の1)といって、非常にわずかな単位です。余談ですが、%(パーセント)は100分の1ですので、その微量さ加減と器械の精度にびっくりさせられます。健常人は15ppb程度、22ppbを超えると喘息の可能性が示唆され、37ppb以上で喘息の可能性が非常に高まります。

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